宮崎・日南市出身の広島・ケムナ誠投手が14日、マツダスタジアムで自主トレを行い、13日夜に最大震度5弱の地震に見舞われた県内の家族や街の無事を確認したと明かした。
実家やキャンプ地にもほど近い日南市油津では20センチの津波が確認された。日南市では昨年8月に震度6弱を観測する地震もあった。「前回は家にヒビが入ったり、物が落ちて割れたりした。(両親らは)今回も避難はしたみたいですけど、大丈夫でした」と、安ど。この日は島内と一緒に自主トレに励み、「もしキャンプ中に地震が発生したら、(宿泊地の)近くに3分ぐらいダッシュしたら登れる津の峯という山があるから、あそこに走ろうと共有しました」。
年末年始は実家で過ごし、友人らが練習を手伝ってくれたという。20年から3年連続で40試合以上に登板も、23年9月に右肘手術。ここ2年間はコンディション不良に悩まされ、昨季は5登板のみに終わった。「友達も、すごく自分のことを調べてくれて気にかけてくれている。ケガしたときは情報もないので『消えた…』って。高校、大学まで一緒にやっていた同級生で現役は僕だけになった。『俺らの代はおまえが頑張ってくれ』と。今年(6月)で30歳。より一層、頑張りたい」と、巻き返しへの思いを強くした。