オリックス・頓宮裕真捕手が14日、沖縄・宮古島市の伊良部島で合同自主トレを行う1学年先輩・森友哉捕手からの「4番奪取指令」に奮起した。
打率3割7厘で首位打者に輝いた23年からは一転、昨年は同1割9分7厘と苦戦した。「めちゃくちゃ悔しいシーズンになったけど、このままズルズル行くわけにはいかないし、何か自分で変えないといけない」。覚悟を胸に、今オフはプロ入り後初めて、森の自主トレに参加することを決めた。
この日は内野ノックやフリー打撃に加え、股割りやジャンプスクワット、体幹トレーニングなどのハードなメニューを消化。気温22度の南の島で、徹底的に己の肉体をいじめ抜いた。「体幹とか、股関節周りや内転筋とかを重点的に鍛えている。それをバッティングにつなげるというか、自然に(バットを)構えた時にそこに力が入るようなトレーニングを組んでもらっている」と意図を説明。体の状態は「めちゃくちゃいい感じ」と、手応え十分だ。
師匠・森は昨年、4番として62試合に先発出場。だが「自分は正直、4番タイプではないので…。トン(頓宮)とかに本来であれば4番を打ってもらいたいし、トンにいかにチャンスで回せるかがカギになってくる」と、後輩への期待を口にした。
それを受け、頓宮は「2年前(23年)は森さんの後ろを打たせてもらったので、また並んで打順を組んでもらえたら」とレギュラー奪回へ奮起。「昨年は投手陣に迷惑をかけてしまったので、今年は頑張りたい」と、新主将としての誓いを立てた。