ロッテからポスティングシステムでのメジャー移籍を目指している佐々木朗希投手(23)が14日(日本時間15日)、ドジャースと2度目の面談を行い、その席に“スター選手”が出席すると米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が伝えた。
複数の米メディアによると、当初20球団が獲得意思を示した“朗希争奪戦”の最終候補に残ったのはド軍とパドレス、ブルージェイズの3球団。前日13日(同14日)になり、朗希側は昨年12月に面談したとされるメッツ、ヤンキースなど複数の球団に断りの連絡を入れたことが明らかとなった一方で本命のドジャース、パドレスに加えて、ブルージェイズが急浮上。パ軍との2次面談では、1次面談の際には禁止だった現役選手との面会が解禁され、ダルビッシュらが参戦したことが一部で報じられた。カナダ・トロントのブ軍本拠地でキャッチボールをしたという情報もある。
23歳の右腕にはMLB球団が海外選手の青田買いを防ぐために契約金などの総額を年間500万ドル(約7億9000万円)程度に制限する「25歳ルール」が付きまとうが、決着の時は近い。25年分の「国際ボーナスプール」が適用される米東部時間15日午前9時(同午後11時)から交渉期限の同23日午後5時(同24日午前7時)までの9日間で新天地が決まる。
25年分の同プール金は、マリナーズなど最大で約755万5500ドル(約11億9000万円)を持つ球団がある中で、パドレスとブルージェイズは626万1600ドル(約9億9000万円)、ドジャースは全球団で最少額の514万6200ドル(約8億1000万円)となっている。ただ、ボーナスプールは最大60%をトレードすることが許可されており、パ軍とブ軍は1001万8560ドル(約15億8000万円)、ド軍は823万3920ドル(約13億円)まで引き上げることは可能だ。
全米野球記者協会所属のF・ロメロ記者はこの日、自身のXで「来たる2024―25年の国際契約期間中にドジャースと契約する予定だったドミニカ共和国出身の内野手、T・セラーノが契約を撤回し、再び市場に戻ったと関係者が明かした。セラーノは今後、新たなMLB球団との契約を模索することになる」と伝えた。
同記者は11日(同12日)には「ドジャースは佐々木朗希の入札のため360万ドル(約5億7000万円)程度を用意している」と報じ、ドミニカ共和国出身の遊撃手、D・モレルが「ドジャースと契約する見込みだったが、170万ドル(約2億7000万円)程度でパイレーツと契約する」と“朗希余波”の影響を自身のXに投稿している。「25歳ルール」という規定がある中でも、ドジャースは少しでも多くの資金を確保したいと考えているのかもしれない。