国内FA権を行使してヤクルトへ加入した茂木栄五郎の人的補償として楽天へ移籍する小森航太郎内野手が15日、埼玉・戸田市のヤクルト戸田球場を訪れ、関係者にあいさつした。
スーツ姿でグラウンドに足を踏み入れた小森は「はじめはビックリしましたけど、ある意味チャンスだと思います。ヤクルトにいても勝負の年だったことは変わりないので」と心境を明かした。入団4年目で50メートル5秒9の俊足が武器。昨季はイースタン・リーグで24盗塁を記録して盗塁王に輝いた。楽天の内野は23年盗塁王の小深田、急成長の村林、ドラフト1位ルーキーの宗山ら若手がそろう激戦区だが
「野球をやっている以上はレギュラーを目指してやりたいので、まずは足から。そこからチャンスをもらって出られるように」と言い切った。
年始は6日から14日まで宮崎・都城市で自主トレを行い、ソフトバンク、ヤクルトなどで2186安打を記録した内川聖一氏の下で練習。内川氏からは自身が2022年シーズンに使用したバットを贈られたという。「キャンプの時から使って1度も折れなかったバットで、これを持っておけば心も折れないはずだからと。これを見て心を落ち着かせて頑張りたいなと思います」。心機一転、新天地へ思いをはせた。