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巨人新加入・石川達也「僕も変化が読めない」 “東野仕込み”スクリューで自己最多登板狙う

スポーツ報知 2025年1月16日 5時20分

 巨人・石川達也投手(26)が15日、“東野仕込み”のスクリューを武器にキャリアハイ更新を目標に掲げた。昨季限りでDeNAを退団し、年明け初めてG球場で自主トレを実施。1軍最多は23年の28登板だが「40試合投げたい。ホールドも稼ぎたい。そこを任されるには結果を出していくしかない」と貴重な左腕として戦力になることを誓った。

 「僕も変化が読めない」と語るスクリューに出会ったのは昨夏。ファームで対左打者の被打率の高さに苦しんでいた時、当時DeNA2軍投手アシスタントコーチだった東野峻氏から「スクリューを投げてみて」と助言された。球を浅めに挟み「中指は使わず人さし指で押す感覚」で投げると、コースによって横、斜め、縦と3方向に変化する球へと進化。昨季は5月以降2軍暮らしで、1軍では未披露となったが「自信をつかめた」。この日はブルペンで30球、“新球”を交えて好感触を確かめた。

 憧れの球団で再出発する。神奈川出身で小学生時代は月3回ほど東京Dに通っていた。鮮烈に印象に残っているのが10年に13勝、翌11年には開幕投手を務めた巨人・東野だった。「現役を長くやれるなら(最後は)ジャイアンツでプレーしてみたいと思っていた。まさかこんなに早く。本当にうれしいです」。退団後、獲得に向けて複数球団から連絡があった中「一番最初にお話を(くれた)。必要としてくださったので」と阿部監督率いる巨人でのリスタートを決断した。

 東野氏も今季からアカデミーコーチとして古巣・巨人に復帰。中継ぎとしてキャンプ1軍スタートが濃厚な即戦力は「2月1日からスタート、そう覚悟を決めて」と燃える。名刺代わりの猛アピールで、昨季リーグトップの救援防御率を誇るブルペン陣に割り込む。(堀内 啓太)

 ◆石川 達也(いしかわ・たつや)1998年4月15日、横浜市生まれ。26歳。横浜では楽天・藤平と同級生で、3年夏に背番号10で甲子園に出場。法大を経て20年育成ドラフト1位でDeNAに入団。22年シーズン途中に支配下登録。昨季は開幕1軍入りし15登板で防御率1.93。プロ通算は46登板で0勝0敗5ホールド、防御率2.63。178センチ、75キロ。左投右打。球種はカーブ、チェンジアップ、カットボール。

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