中日のドラフト1位・金丸夢斗投手(21)=関大=が15日、ナゴヤ球場での新人合同自主トレで初めてマウンドの傾斜を使って投球した。「入るつもりはなかったけど(同2位の)吉田(西濃運輸)が傾斜を確認するというので、ついでに自分も」と予定より早く“ブルペン入り”。「遊び感覚で」とキャッチボールの延長だったが、「感触は良かった」と18球に納得した。
プレートを踏むのは、昨年10月22日の大学最後の登板以来。同12月末までノースローだったため「変化球は一球も投げていなかった。感覚を養いたくて」とカーブ、チェンジアップも投じた。だが、吉田が「エグッ」と声を上げたのは、やはり直球。「足が着いたと思ったら、ドンとボールが来る」と球威や腕の振りの速さを証言した。互いの球を受けた後、金丸は吉田にカーブの握り方などを助言した。
14日は初の休日。2人で名古屋駅に買い物に出かけた。「帽子を買いました。名古屋を全然知らないので」と金丸。町にも慣れながら、体の状態は「いいです」と、昨年春に痛めた腰の不安もない。本格的なブルペン投球は春季キャンプ。「しっかり投げられるように計画を立てている。焦らずですが、少しずつ上げていかないと」と、ペースアップを宣言した。(安藤 理)