俳優の三浦涼介が15日、大阪市内で主演舞台「オイディプス王」大阪公演(3月1日、SkyシアターMBS)に向けた取材会に出席した。
2023年に初演され、1年半での再演に「再演がこんなに早いと思っていませんでした」と苦笑い。三浦は再演には基本的に出ないスタンスで、新しい仕事にチャレンジし続けてきた。だが、今作に限っては「もっとできただろうとか、なんでここでこうなっちゃったんだとか。すごく反省点がたくさんありますし、自分はこんなもんだって思われたくない。こういうふうに演じたいし、表現したいっていうことを、今回はかなえたい」と力強く語った。
今作は世界最高峰と称されるギリシャ悲劇。父親を殺し、母と性的関係を持つオイディプス王の魅力について「すごく人間らしい部分や、とても寂しい部分。でもそこにはすごく深い愛もあったり、とても人間らしい。悲劇ではありますが、彼の人間としての優しさもチャーミングさも、三浦涼介なりの演じ方で表現できれば」とほほ笑んだ。役柄的に、精神的にも肉体的にもボロボロになる生活が続いたという。悲劇だが「最後1ミリでも希望を持って終えたい」と、三浦なりのオイディプス王像を明かした。また初演時には、父で俳優の三浦浩一も観劇に来ており「とても喜んでいましたね。本当にとんでもなくおいしそうにお酒を飲んでいました」とはにかんだ。
今作を人生のターニングポイントにしたいと力説。「胸を張って『僕はオイディプス王を演じました』って言いたいですし、今回はきっと言うと思います」と、自信をのぞかせた。