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【日経新春杯】3連続最速末脚の上がり馬 4連勝へド迫力追い

スポーツ報知 2025年1月16日 7時0分

◆日経新春杯追い切り(15日・栗東トレセン)

 2重賞の追い切りが15日、東西トレセンで行われた。第72回日経新春杯・G2(19日、中京)は、昨年の京都新聞杯3着馬ヴェローチェエラが栗東・CWコースで余力十分に鋭い伸び。1勝クラスから4連勝での重賞初制覇へ万全の仕上がりをアピールした。

 しなやかなフォームで迫力満点に駆け抜けた。ヴェローチェエラは酒井(レースは川田)を背にCWコースでリアライズオーラム(3歳1勝クラス)を6馬身半追走。直線で鞍上が軽く気合をつけると反応良く加速し、6ハロン80秒6―11秒4で余力たっぷりに併入した。

 ラスト1ハロンの推進力あふれる伸び脚は、体調の良さを感じさせる。須貝調教師は「先週にしっかりやっている。今日は息を整える程度。(鞍上には)追うなと言っていた。ちょうど良かった」と納得の笑みを浮かべた。

 近3戦ですべて上がり最速をマークし、3連勝でオープン入りを果たした上がり馬。昨春は京都新聞杯で3着と重賞でも通用する能力を見せたが、緩さが目立ち、状態を慎重に見極めながら使われていた。そこから一転し、夏以降は充実一途だ。トレーナーは「ようやく馬がしっかりしてきて、間隔を考えなくてもいいようになってきた。しっかりしたことによって勝てるようになってきているし、思うように成長してくれている」とうなずく。

 前々走が中団から切れ味鋭い差し切りで、前走は早め進出から長く脚を使っての押し切り。どの位置からでも強烈な決め手が発揮できるのは大きな魅力だ。「能力はある。2走前はこれで間に合うのかなと思ったけど間に合ったし、前走は先頭に立つのが早すぎるかなと思ったけど押し切った。この2走のちょうど中間くらいの競馬が理想」と指揮官。4連勝で重賞タイトルをつかみ、さらなる高みへ駆け上がる。(山本 理貴)

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