俳優の藤原季節(31)がボクシングのプロテストに合格し、C級ライセンスを取得したことが15日、分かった。
Netflixのドラマシリーズ「阿修羅のごとく」(世界独占配信中)で喫茶店のウェートレスの四女・咲子(広瀬すず)と同居生活を送るボクサーの卵・陣内英光を熱演。劇中でチャンピオンを目指す姿が描かれるが、出演オファーをきっかけに、輪島功一スポーツジムに入会。撮影が始まるまでの9か月間、競技に没頭した。
クランクアップ後も数か月間はボランティアに参加しながら無作為に日々を過ごしたが、「ボクシングをやめられなかった」と告白。同ジムの磯谷和広チーフトレーナーに相談し、「阿修羅のごとく」という作品、陣内英光という役に区切りを付けるため、プロテストへの受験を決めた。
同ドラマは向田邦子さん原作で、昭和を代表する家族劇の傑作。是枝裕和監督・脚色でリメイクされた。試合のシーンは、ボクサーの聖地・後楽園ホールで2日間かけて行われた。
藤原は「その苛烈な撮影が終了した時、観客のエキストラの方々から陣内コールが沸き起こり、遠のく意識の中で涙が出ました」と回想。「プロテストに合格し、ライセンスはいただきましたが、その過程で夢を賭けて戦っていボクサーたちを見てきたので、何の自慢もできません。ですが、この場をお借りして、この物語を生み、陣内英光に出会わせてくださった向田邦子さん、監督を始めとした是枝組のスタッフ・キャストの皆さん、ボクシング指導の松浦慎一郎さん、セコンド役の川並淳一さん、対戦相手を演じた渡辺光さんとロバさん、輪島功一スポーツジムの皆さん、磯谷和広トレーナー、皆様に感謝の気持ちをお伝えしたいです。ありがとうございました。この物語が、視聴者さまの生活のかすかな後押しとなり、毎日を面白がる一手となればいいなと思います」と願った。