米東部時間15日午前9時(日本時間同日午後11日)に、国際アマチュア選手との契約期間がスタートした。この日から25年分の「国際ボーナスプール」を使ってドラフト対象外(米国、カナダ、米自治領プエルトリコ以外)の選手との契約が可能になった。
ドミニカ共和国、ベネズエラ、キューバなど出身の若手選手との契約がメイン。日本人選手も25歳以上でポスティングシステムや海外FA権を行使した場合はFA選手として自由に契約が出来るが、25歳未満の選手は「国際アマチュア選手」として扱われる。今オフ、ロッテからポスティングシステムを行使してメジャー移籍を目指している佐々木朗希投手(23)も該当している。
MLB公式サイトでは「国際アマチュア選手」のプロスペクト(有望株)ランキングを公開し、契約したチームと契約金も公表。まだ契約合意に至っていない朗希は1位にランクインしている。一方で、ランキング2~7位の選手はすでに契約合意。2位のドミニカ共和国出身遊撃手のゴンザレスはジャイアンツと299万7500万ドル(約4億7000万円)、3位のドミニカ高和国出身遊撃手のペーニャは、メッツとこの日最高額の500万ドル(約7億8000万円)で契約した。
各球団に割り当てられている国際ボーナスプールだが、メッツは626万1600ドル(約9億8000万円)のうち、約80%をペーニャに費やした。25年度分の国際ボーナスプールの最高額はブレーブス、レイズ、マリナーズなどの755万5500ドル(約11億8000万円)で、最低はドジャースとジャイアンツの514万6200万ドル(約8億円)。今後トレードなどで一部増額することは可能だ。朗希の移籍有力候補とされているドジャース、パドレス、ブルージェイズの3球団はこの日、目立った国際アマチュア選手獲得の発表はなかった。朗希資金確保のために契約を見合わせている模様だ。
日本人選手でも、高校通算45発の強打者で、投手としても最速153キロを誇る東京・桐朋高の森井翔太郎が、アスレチックスと151万500ドル(約2億4000万円)で契約した。朗希の45日間のポスティングの交渉期限は23日の米東部時間午後5時(日本時間24日午前7時)となっている。