巨人の伊藤優輔投手(28)が、FA移籍した甲斐拓也捕手(32)の人的補償でソフトバンクに移籍することが16日、決まった。ソフトバンクから球団に通知の連絡が入り両球団から正式発表された。
都立小山台高では3年春の2014年選抜に21世紀枠で甲子園出場。中大、三菱パワーを経て20年ドラフト4位で巨人入りした。小山台高初のドラフト指名選手となった「都立の星」の最速156キロ右腕。
右肘トミー・ジョン手術による育成選手契約、リハビリを乗り越えて昨年7月に支配下登録に復帰。中継ぎとして1軍では8登板0勝0敗、防御率1・04、2軍では40登板で4勝0敗14セーブ、防御率1・29という好成績を残した。今季は阿部監督の方針で先発に挑戦する予定だった。
伊藤は「4年間という短い間ではありましたが、約2年をリハビリに費やし、本当にたくさんの方々に支えられて去年初めて一軍で投げることができました。今年はさらに飛躍できる年にしようと思っていた矢先の出来事だったので少し驚いてはいるのですが、この4年間のジャイアンツでの経験を糧にしてソフトバンクホークスで活躍し、日本シリーズでジャイアンツと戦えるように頑張っていきたいと思います」とコメントした。
◆伊藤 優輔(いとう・ゆうすけ)1997年1月14日、東京都出身。28歳。小山台3年春の14年選抜に21世紀枠で甲子園に出場。履正社に敗れて初戦敗退。中大を経て、三菱パワーで社会人日本選手権8強。2020年ドラフト4位で巨人入団。21年11月に右肘手術を受けて育成選手契約を結び23年5月に実戦復帰。昨年7月に支配下登録に復帰し1軍デビュー。178センチ、82キロ。右投右打。