広島は16日、海外FA権を行使してオリックスに移籍した九里亜蓮投手の補償について人的ではなく金銭補償を求めると発表した。九里の昨季年俸は1億4000万円(推定)のBランクで、補償額は60%に相当する8400万円が支払われることになる。
今月8日に人的補償の対象者リストを受け取り、検討を進めていた。オフには開催3年目の現役ドラフトで、12球団で初めて2人を獲得。支配下登録は上限の70人に迫る68人まで枠が埋まっていた。
今回と同様に西川がオリックスにFA移籍した昨年は、人的補償で当時19歳だった高卒右腕の日高を獲得。西川の当時の年俸1億2000万円の40%に相当する4800万円も受け取った。
◇FAのランクと補償 FA選手獲得で生じる補償は、その選手が所属していた球団での年俸ランクによって異なる。外国人を除く上位1~3位がA、4~10位がB、11位以下はCランク。A、Bには人的、金銭の補償が発生する。Cランクは補償の必要がない。旧所属球団が、新所属球団に人的補償を求めた場合、Aにはさらに旧年俸の50%、Bには同じく40%の補償が発生。人的補償を求めなかった場合は、Aには旧年俸の80%、Bには60%の金銭補償となる。