野球殿堂入り通知式が16日、都内の野球殿堂博物館で行われ、指導者での実績などを加味したエキスパート表彰では、阪神OBの掛布雅之氏が選出された。
「野球というスポーツは一人でできるスポーツではありません。15年間、タイガースで野球をさせていただき、素晴らしいチームメートに恵まれ、球団のサポートがあり、また野球ファンの温かい声援があったから、今ここに立っていられるんだと思います」と感謝を述べた。
現役時代は1625試合に出場し、通算349本塁打をマーク。本塁打王に3度輝いた。1985年には球団創設初の日本一にも貢献。「昭和60年、(巨人は)王監督、4番は原さんでした。その巨人を倒し、日本一も経験させていただきました。すごいいい思い出です」と列席した王貞治氏、原辰徳氏への熱い思いを明かした。
「明日は阪神・淡路大震災の30年目を迎えます。能登半島沖の地震、1年を迎えますが、苦しんでおられる方がたくさんおられると聞いています。殿堂入りのメッセージというのが、そういう子供たちを笑顔にする、町を笑顔にするような活動をもっともっとやって下さいと僕に言っているんだと感じています」と、今後も球界の発展に全力を尽くす覚悟を明かした。