J1柏は16日、柏市内で公開練習を行い、ピッチを広く使い、3チームに分かれたゲーム形式などで2時間ほど調整した。
今季はリカルド・ロドリゲス新監督の下、「攻撃的な主導権を握るサッカー」をテーマに掲げる。始動日の練習ではいきなりポゼッションの確認などを行うと、この日の実戦形式の練習でもビルドアップやフォーメーションなどを細かくチェックした。
新潟から今季、新加入の元日本代表GK小島亨介は「最初から方向性というか、そういったものはみんなで感じ取って練習の中で発揮できている」と手応えを明かす。実戦形式では選手のポジションを逐一入れ替えたりと、まだ手探りな部分は多いが「細かいところがもっともっと精度が上がってきて、連携のところも深まっていければ、チームの形としていい方向に持っていける」と今後への期待を示した。
各年代の世代別代表にも選出されてきた守護神は、フィールドプレーヤーも務めていたことからJ1屈指のビルドアップ能力も持つ。小島も「僕自身のところで打開できれば打開していきたい」と自信を示すと「あとは僕をうまくおとりに使ってもらって、バックパスせずに前進するっていうところもチームとして必要。しっかり自分の中で主導権を持ちながらビルドアップしたい」と複数のオプションを新シーズンに向けて準備する構えだ。
サッカースタイルの変更に加えて、小島や、湘南から完全移籍した元日本代表DF杉岡大暉を含めて現時点でJ1最多の13選手が新たに加入。2年連続で残留争いをしたチームは転換を図っている。小島も「新しくレイソルが生まれ変わるということで、僕自身も新たに挑戦したいと気持ちがありました」と移籍の理由の一つであったと明かし、「まずはこのサッカーをしっかり成熟させ、1戦1戦しっかり勝ちにこだわってやっていく。それで最終的にはタイトルを目指していきたい。個人としてはまず試合に出るっていうところを目標に。出たからにはしっかり守備を統一させて、リーグ最小失点を目指していければ」と新シーズンへ向けて意気込んだ。