巨人の育成ドラフト2位・堀江正太郎投手(文星芸大付)が16日、ジャイアンツタウンスタジアムで行われた新人合同自主トレに参加。新人10選手による1500メートル走で5分34秒を記録して1位となった。
序盤はドラフト1位の石塚裕惺内野手=花咲徳栄=がトップを快走していたが、身長188センチ、体重91キロの堀江が後半にかけて一気にペースアップ。闘志むき出しのラストスパートも見せ、最後は同学年のドラ1に18秒の大差をつけて勝利した。
その後の“優勝インタビュー”では「いつもジャイアンツはこの新人合同トレーニングで1500(メートル走)を走る。分かっていたし、担当のスカウトからも『一応準備しとけ』と言われていたので準備していた。それと、自分は育成選手。こういうところで自分の存在をアピールしないと(同期に)追いつけない。スタートラインは違うわけなので、アピールしたいと思っていた。1番になれてよかったし、今はうれしい気持ちでいっぱいです」と声を弾ませた。
さらに「やるからには1番を取りたかったし、向こう(石塚)も多分負けず嫌いというか(上位で)走ってくるのは分かっていた。どうしても勝ちたい気持ちがあったので、意識しながら走りました」と投手らしい気持ちの強さをのぞかせた。
直球の最速は147キロ。高校時代から毎日ポール間走を最低10本、冬場は一日10キロ以上のランメニューを自らに課していたという大型右腕だ。球種もスライダー、カットボール、チェンジアップ、カーブ、フォークと多彩さがセールスポイントで「一番の武器は変化球。他の投手には負けない人一倍の自信がある。直球と変化球のコンビネーションを皆さんに見てほしい」と胸を張った。