オリックス・福良淳一GM(64)が16日、イチロー氏の野球殿堂入りを祝福した。オリックス時代に同僚として95、96年のリーグ連覇や日本一を経験。「対象初年度での殿堂入りは当然のことだと思います。我がごとのようにうれしく、誇らしく感じています」と後輩の偉業をたたえた。
94年7月31日の西武戦(西武球場)で失策し、自身が持つ二塁手の連続守備機会無失策(836)のプロ野球記録がストップ。右翼のイチロー氏も失策をおかした。「絶対に打ちますから」と鬼気迫る表情で約束され、1、2番コンビで逆転勝利につながる一打を放ったのも忘れられない思い出。野手では福良GMから、イチロー氏へ背番号51が受け継がれ「イチローさんらしいスタイルで、今後も野球界のために大いに力を発揮してください」と敬称つきで呼びかけた。
チーム最年長の平野佳寿投手(40)にとっては20年に在籍したマリナーズでもレジェンド。「シアトルでゴルフをさせていただきました。僕なんかが何か言うのは恐れ多い。それぐらい偉大な方」と敬意を払った。人気球団となったオリックスが生んだ宝。全員の誇りだ。(長田 亨)