「ミスター・ベースボール」の異名を持つMLB名物実況アナウンサー、ボブ・ユッカーさんが死去したとブルワーズが16日(日本時間17日)、発表した。享年90。2023年より小細胞肺がんで闘病していた。映画「メジャーリーグ」にも実況役として出演した。
ユーモアのある実況が人気で元ブルワーズのオーナーでMLB名誉コミッショナーのアラン・セリグ氏は「生涯の親友であるボブ・ユッカーを失ったことに、私は打ちひしがれています。 彼が私にとってどれほど大切な存在であったか、また、この喪失感が、ブルワーズのファン、ウィスコンシン州、そして世界中の数え切れない人々にとってどれほどのものか、言葉では言い表せません」と哀悼した。
またMLBも公式SNSを更新し、「ユッカー氏の自虐的なユーモアは、全米の視聴者の心をつかみました。人気映画やコマーシャル、トークショーに出演し、自身のテレビシットコムでは主演も務めました。また、全米中継、オールスターゲーム、ワールドシリーズでは放送担当を務めました。ウェッカー氏の実況での辛口なスタイルとウィット、野球に対する深い知識と情熱、それらすべてが彼を野球界屈指の放送担当者にしました」と悼んだ。
ユッカーさんは1956年に選手としてブルワーズ入り。カージナルス、フィリーズでプレーした。71年からブルワーズ専属実況アナウンサーとなり、50年超活躍した。