マリナーズなどで米通算３０８９安打を記録したイチロー氏（５１、現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター）が史上２人目の満票殿堂入りへ得票率１００％をキープしていると１６日（日本時間１７日）、米「ヤフースポーツ」が報じた。
全米野球記者協会（ＢＢＷＡＡ）に１０年以上在籍する記者による投票で決まる米殿堂入り。同メディアによると、投票追跡システムによって４１・１％の結果が明らかとなっており、現時点でイチロー氏は１６３票中１６３票を獲得しているという。２１日（同２２日）にＭＬＢネットワークで最終結果発表が生中継される予定だが、同氏は日本人選手初の米殿堂入りは確実。元ヤンキースのＭ・リベラ氏以来史上２人目、野手では初の満票選出が期待されている。
日米通算４３６７安打など数々の偉業を残したイチロー氏は日本時間１６日に都内の野球殿堂博物館で２０２５年の野球殿堂入り通知式に出席。満票には２６票届かなかったが、得票率９２・６％で史上７人目となる資格初年度での選出となり、「日本で９年、米国で１９年選手生活を過ごした。にもかかわらず日本の殿堂に迎え入れていただき、大変感謝しています」と喜びをかみ締めていた。
◆米国野球殿堂 米競技者部門は全米野球記者協会（ＢＢＷＡＡ）に１０年以上在籍する会員が成績などを考慮して投票。７５％以上の得票が必要となる。選考期間は１０年間で、得票率が５％に満たなければ翌年の対象から外される。会員投票と別に、選考委員が時代別に功績を残した選手らを選ぶ方式もある。メジャーで１０年以上プレーし、引退から５年が経過した選手が対象。