阪神・前川右京外野手が17日、三重・津市内で自主トレを公開した。中日・岡林勇希外野手、西武・村田怜音内野手らとフリー打撃やノックで汗を流した。今オフは3キロアップに成功し「今年は昨年以上に長打も増やしたい。課題を持ってやっている」と充実した表情で汗をぬぐった。
岡林とは5日放送の読売テレビ「超プロ野球 ULTRA」で共演した際、自主トレを行う約束を交わした。3年連続ゴールデン・グラブ賞の名手から学ぶ貴重な機会だけに「守備に重点を置いて、岡林さんにしっかり聞いて吸収したい」と、この日も熱心に質問する姿があった。岡林のアドバイスを受け、打球のインパクト時のタイミングの合わせ方、無駄なく動くこと、楽して取らないの3点を意識。「基本的なことを始めて、そこから応用になる。元々、力んで走っていた時があったので、スムーズに打球の落下地点まで動けている」と、すでに手応えも感じている。
昨季は途中交代が64試合。守備固めによりベンチに下がる場面も多く「一年間1軍にいたのに規定打席にもいかなかった。終盤、変えられてしまったら1打席2打席立てない。今後は打つのは当然として、プラスアルファの守備もしっかり。長くグラウンドで出たいので」と偽らざる思いを明かした。
昨季は6番が主だった打順については「任された打順で、その時その時の仕事ができるようなバッターになりたいと思っている。まずはスタメンで出ないと始まらないので、スタメンの試合数を増やして、必死に今年はやりたい」と言及。2月の春季キャンプに向け「一年間けがしない体作りを」とイメージした。