阪神大震災から節目の３０年を迎えた１７日、オリックスは大阪・舞洲の球団施設で犠牲者を悼み、正午から１分間、神戸の方向へ黙とうをささげた。福良ＧＭや岸田監督、合同自主トレ中の新人をはじめとする選手、首脳陣、球団職員合わせて約９０人が参加した。
当時、中学１年生だった岸田監督は大阪・吹田市の自宅で揺れを経験。「朝早かったので、家ですごい揺れたのをよく覚えている。その後、テレビをつけるとすごい大惨事だったというのを、今でも鮮明に覚えている」と振り返った。
震災後、チームは「がんばろうＫＯＢＥ」を合言葉に１９９５、９６年とパ・リーグ連覇を果たした。指揮官は「その時の『がんばろうＫＯＢＥ』ですかね。野球で町を盛り上げたってところを中学生ながらに見ていた」と回顧。そのうえで「やっぱり、スポーツの持ってる力っていうのも大きい。（３０年の節目となる今年は）そういう思いをまた持って、オリックス・バファローズで（被災者に）元気になってもらえるように、また野球に取り組んでいかなきゃいけない」と決意を新たにした。