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【大学野球】ドラフト候補の強打者・横浜商大の宮崎海が5季連続2位からのV奪回へ闘志「2位も6位も変わらない」

スポーツ報知 2025年1月17日 15時54分

 神奈川大学野球リーグ・横浜商大の主将で、今秋ドラフト候補の宮崎海外野手(3年=愛工大名電)がリーグV奪回へ魂を燃やし、チームを束ねている。チームは5季連続2位。あと一歩のところで優勝を逃し、涙をのんできた。

 「2位も6位も変わらない。入学してから、自分はどの代の悔しさも経験しています。優勝へあと一歩届かないのは、どこかに弱さがあるということ。同じことをしていたら、また2位止まりになってしまう。チームが強くならないと、いろんな方に恩返しもできませんから」

 新チームの幹部同士で話し合い、フィジカル面の強化に着手。チーム全体でウェートトレのメニューを増やすなど、新たな試みに取り組んでいる。

 愛工大名電(愛知)では「4番・左翼」で3年時に夏の甲子園へ出場。高校通算27発の大砲として鳴らした。横浜商大に進学後も1年春からベンチ入りし、2年春にはレギュラーをつかむなど、順調にステップアップしてきた。3年春の関東学院大2回戦では横浜スタジアムのバックスクリーンにサヨナラ弾をたたき込むなど、勝負強さも魅力だ。

 「三振が少なく、広角に打てるところが自分の売りだと思っています」。50メートル走6秒1と俊足も際立つ。「足が意外と速いのはあまり知られていないので(笑)。盗塁、好きなんです」。今年からセンターの守備を任され、走攻守にレベルアップを誓う。

 昨年は侍ジャパン大学代表選考合宿にも参加。「レベルの差を感じました。体の厚み、スピード感…全然足りないなと思いました」。ドラフト2位で西武入りした大商大・渡部聖弥内野手や同世代の創価大・立石正広内野手=高川学園=と一緒に汗を流し「飛ばす力を間近で見て、刺激になりました」とエネルギーに変えた。

 高校時代のチームメート・田村俊介は2021年ドラフト4位で広島に入団。「一緒にプロの世界でやってみたいと、ずっと思います」と夢を描く。井樋秀則監督(62)も奮闘する宮崎に「立場が人を育てる。主将として頑張って、個人の成績も上げて、チームを勝たせてほしい。人間的にも間違いのない男。模範になれる。楽しみにしかないです」と期待を口にした。

 今年のテーマを「圧倒的」に決めた。「圧倒的に努力して、圧倒的にリーグ1位を目指したい。チームの優勝しか考えていません。貢献して、ドラフトでは注目度NO1の外野手になりたい」。向上心を胸に、まずは神奈川大学リーグの頂点を目指す。(加藤 弘士)

 ◆宮崎 海(みやざき・かい)2003年7月21日、愛知・名古屋市生まれ。21歳。富士見台小3年から東山ジュニアスターズで軟式野球を始め、千種台中では軟式の東山クラブから2年夏に硬式の名古屋北シニアでプレー。愛工大名電では2年秋からベンチ入り。4番を担う。3年夏は甲子園に出場。横浜商大では1年春からベンチ入り。2年春からレギュラーでフレッシュマン賞受賞。181センチ、85キロ。右投右打。50メートル走6秒1。遠投100メートル。好きな芸能人は乃木坂46の一ノ瀬美空。「乃木坂のコンサートに行ったりしています」。

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