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巨人のキャンプテーマ「気づき」に込められた阿部慎之助監督の思い 

スポーツ報知 2025年1月18日 5時15分

 巨人・阿部監督は2月の春季キャンプのテーマを「気づき」に決め、スタッフミーティングで1~3軍の全首脳陣と共有した。その狙いを巨人担当キャップの片岡優帆記者が「見た」。

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 球団フロントと1、2、3軍の全コーチ、スタッフが集結した会議で阿部監督が言葉に力を込めた。ミーティングの中で最も強調したのは今季の指導方針についてだったという。

 「気づきをテーマにやってほしいと言いました」

 その理由を囲み取材で聞いた。「気づきがないと人として成長がないんじゃないかと。若い選手をずっと見てきたけど、気づきが足りないと感じたので。自分がどうしなきゃいけないというのも気づけない」。レベルアップを目指す上で大切な部分と力説した。

 現役時代は捕手として日頃の練習から目配り、気配りを重視。常に広い視野でバッテリーを組む投手や相手のわずかな変化を見逃さなかった。指導者となって現代の若手と接して感じたのが「気づき」の少なさ。「自分のことを必死にやるのは当たり前だけど、周りを見ていろんなことに気づけるか。そこらへんにボールが落ちていても拾わない、今の選手は。踏んで捻挫すんじゃないかって。無視していく。そういう小さいことからでも気づいてもらいたい」と課題に挙げた。

 普段からその意識を持っておくことで「自分にも気づくはず」と野球にも生かされる。自身の状態、体調、フォームの細かい変化に敏感に気づければ、間違いなくプラスということだ。

 就任2年目。「良かったことは継続。困ったらど真ん中とか暴走族になれとか。それぐらい極端なこと言って成績が上がったから」。リーグ優勝した昨年から個々の気づく力が上積みされれば、チーム力はさらにアップする。(片岡 優帆)

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