阪神のドラフト2位・今朝丸裕喜投手(18)=報徳学園=が「藤浪級オーラ」を絶賛された。17日、兵庫・鳴尾浜で初めてプルペン入りし、捕手を立たせたまま8割程度の力でストレートのみを20球。「『キャッチボールと一緒のフォームで』ってところをテーマに投げました。しっかりいい回転で投げられて、すごく良かったです」と充実の表情を浮かべた。
視察に訪れた首脳陣も熱いまなざしを向けた。平田2軍監督は「上背があるし、ボールに角度もある。才木みたいになってくれたら」と評価。続けて「雰囲気は持っている。雰囲気とかオーラは大事。藤浪晋太郎はオーラがあったよね」と、甲子園で春夏連覇を果たした同じ高卒の長身右腕を重ねた。注目を一身に浴びた金の卵も「やりにくさはあまりなくて、むしろ力が入っていい形で投げられる」と強心臓ぶりをアピールした。
阪神・淡路大震災から30年を迎え、新人合同自主トレの前にはグラウンドで黙とうをささげた。「当時の話は学校の先生や親から聞いたことがあります。聞いたことをしっかり次の世代につなぎたい」。被害が大きかった神戸市東灘区で生まれ育った18歳は、決意を新たにした。(小松 真也)