メッツ傘下マイナーからFAとなっていた藤浪晋太郎投手(30)が17日(日本時間18日)、マリナーズとマイナー契約で合意と、MLBネットワークのジョン・モロシ記者がSNSで報じた。キャンプには招待選手として参加するという。
22年シーズン終了後に阪神からポスティングシステムを行使して海を渡った右腕。米1年目だった23年は、アスレチックスで先発としてスタートしたが、球宴に配置転換されて存在感を示すと、シーズン途中にはオリオールズに移籍してポストシーズン進出に貢献した。64登板で7勝8敗2セーブ、防御率7・18。24年はメッツに移籍したが右肩痛での負傷者リスト(IL)入りや事実上の戦力外通告(DFA)になるなどメジャー登板がなく、マイナーでは33登板で1勝2敗1セーブ、防御率5・94だった。
オフにはプエルトリコのウィンターリーグにも参加。6試合に登板し、いずれも先発で0勝1敗、防御率3・05だった。ボラス代理人は昨年12月のウィンターミーティング(テキサス州ダラス)で取材に応じた際に、米球界に残ることを最優先に交渉を進めていることを明かしていた。5日には母校の大阪桐蔭高を訪問して西谷監督にあいさつして「藤浪らしくやってもらいたい」と激励も受け、「西谷先生も一からやり直しますとおっしゃっていたので、僕も頑張らないと」と決意を口にしていた。
◆藤浪 晋太郎(ふじなみ・しんたろう)1994年4月12日生まれ。大阪府出身。30歳。大阪桐蔭3年時に1学年下の森(現オリックス)とバッテリーを組んで甲子園春夏連覇。2012年ドラフト1位で阪神入団。15年に最多奪三振。17年WBC日本代表。NPB通算189登板57勝54敗、防御率3・41。197センチ、98キロ。右投右打。