ジャンプ女子W杯札幌大会が18、19日に札幌・大倉山ジャンプ競技場で開催される。17日に予定されていた予選は、一部選手のロストバゲージのため延期。きょう18日に予選と本戦が行われる。過去に五輪金メダリストを輩出している東京美装スキー部への入部が内定している佐藤柚月(17)=札幌日大=が、初のW杯ポイント獲得を目指す。
女子ジャンプ界未来のエース候補・佐藤が目標達成に向けて燃えている。W杯は23年札幌大会を皮切りに今回が4度目の挑戦。「高校1年生の時は予選敗退で悔しい思いをして、去年は予選は通過したけど37位で2本目に進めなかった。今年は2本目に進んでW杯ポイントをゲットしたい」と腕をまくった。
札幌羊丘中3年時に札幌五輪記念を制し、シニア初V。翌シーズンにW杯デビューを果たすと、3度目の大舞台となった昨年、初めて予選を通過した。順調に階段を上がってきた期待の星は、「緊張せずに臨めるようになったというのもあるんですけど、今までよりも挑戦者という気持ちがなくなってきた」。レベルの高い大会を経験してきたことで、過去3回とは異なる心境で今大会を迎えようとしている。
2月にはジュニアW杯、そして初の海外W杯となるアメリカ・レークプラシッド大会への参戦を予定。そして、今春にはリレハンメル五輪複合の金メダリスト・阿部雅司氏らを輩出した東京美装スキー部に、初の女子ジャンプ選手として入部することが内定している。「男子選手と一緒に世界のトップに行けるように磨いていきたい」。高校生で臨む最後の地元開催W杯で、世界に羽ばたく足がかりをつくる。
(島山 知房)