ロッテからポスティングシステムを行使してメジャー移籍を目指していた佐々木朗希投手(23)が、ドジャースと契約合意したことを17日(日本時間18日)、自身のインスタグラムで明かした。2023年WBCでともに世界一を経験した大谷翔平投手(30)、山本由伸投手(26)とともに、ドジャーブルーのユニホームに袖を通すことになる。最速165キロの至宝が、常勝軍団で大谷&山本とタッグを組み、再び世界一を目指す。
朗希は自身のインスタグラムにドジャースの帽子の写真とともに「ロサンゼルスドジャースとマイナー契約を結ばせていただくことになりました。とても難しい決断でしたが、野球人生を終えて後で振り返ったときに、正しい決断だったと思えるように頑張ります。入団会見では、ここまで支えて頂いたすべての皆様に感謝しながら、ドジャースのユニホームに袖を通したいと思います」とつづった。
全国紙USAトゥデーのB・ナイチンゲール記者は、昨季世界一のドジャースがさらなるエース級投手を獲得したことを受けて「悪の帝国の地位を揺るぎなくした」と題した記事を掲載した。「昨年、健康な投手3人だけでワールドシリーズを勝てた。7人いる(今年は)誰が止められるのか」とつづり「歴史上最も層の厚いローテーションになるかもしれない。少なくとも、殿堂入りしたG・マダックス、T・グラビン、J・スモルツが活躍したブレーブスの全盛期以来だ」と球史に残る先発の陣容となったと指摘した。
同記者は、大谷が投手として開幕には間に合わない見通しであることを紹介しつつ「6~7人でローテを組むことで、時間をかけて佐々木を育成し、ワールドシリーズまでに万全の状態に保つことができる」と十分な層の厚さがあると分析。「102マイル(約164・1キロ)の直球と破壊力あるスプリットとスライダーを持つ。いきなりは無理だが、1、2年後ならサイ・ヤング賞受賞は可能だ」と才能を称賛していた。