◆大相撲 ▽初場所7日目(18日、東京・両国国技館)
埼玉栄高3年で、三段目最下位格付出の碇潟(伊勢ノ海)が、デビューから4連勝で勝ち越しを決めた。西三段目77枚目・大翔樹(追手風)との一番。「いつも通り当って攻めようと思ったが、緊張して体が動かなかった」と立ち合いは押し込めず、右四つで組み止められた。それでも「相手の形にならないようにして、そのまま形を崩さないようにした。攻め込んでくるところを待った」と、相手に上手を取らせないように我慢。相手が動き出したところで出し投げをうち、寄り切りで勝負を決めた。
入門からまだ1か月足らずだが、「夜も時間があればトレーニングをして、ずっと相撲のことを考えている」とプロ自覚としての自覚をにじませた。4連勝にも「まだ4回勝っただけなので、先を見すぎずに一番一番集中していければ」と冷静に語った。
碇潟の兄は東十両13枚目・若碇。父は元大碇の甲山親方。