1月18日の中山4R・障害4歳上未勝利(直線ダート2880メートル=11頭立て)は、23年の目黒記念・G2を制しているヒートオンビート(セン8歳、美浦・青木孝文厩舎、父キングカメハメハ)が、障害転向初戦を勝利した。勝ち時計は3分15秒9(良)。
楽しみなジャンパーが現れた。中山コースはバンケットなど障害未経験では難しい舞台。中山での初障害Vは21年10月2日のドリームソルジャーまで遡る。「返し馬でもバンケットで止まろうとしていたし、中山を初障害で勝つのは難しい」と石神深一騎手もレース前は半信半疑だったが、4角を回って先頭に立つと、ゴール前ではミラクルジニアとの競り合いを首差で退けた。「攻め馬も飛越もまだまだ。今の完成度で勝ったのは大きい」と力だけでつかんだ勝利だった。
転厩した青木厩舎は23年の中山大障害を制したマイネルグロンも所属し、障害で素質を開花させた。「課題があるし、これから良くなる余地が大きい」と鞍上は評価。着差以上に大きな1勝。障害で再び大きな舞台を目指す。