全国都道府県対抗男子駅伝は19日、広島市平和記念公園前発着の7区間48キロで行われる。同駅伝は学生・社会人が3区(8・5キロ)と7区(13キロ)、高校生が1区(7キロ)と4区(5キロ)と5区(8・5キロ)、中学生が2区と6区(いずれも3キロ)を走る。大会前日の18日、各区間の登録選手が発表された。
第101回箱根駅伝(1月2、3日)で総合新記録の10時間41分19秒で2年連続8度目の優勝を果たした青学大では箱根駅伝2区3位の黒田朝日(3年)が岡山の7区、弟の然(1年)が3区、箱根駅伝3区4位の鶴川正也(4年)が熊本の3区、箱根駅伝5区で区間新記録で区間賞の若林宏樹(4年)が和歌山の3区、箱根駅伝7区9位の白石光星(4年)が宮城の7区、箱根駅伝9区2位の田中悠登主将(4年)が福井の7区、箱根駅伝補欠登録だった安島莉玖(1年)が岐阜の7区に登録された。同門の直接対決が注目される。岡山の黒田然は当初、補欠の予定だったが、今週に入り、3区出走が決まり、昨年(朝日3区10位、然5区14位)に続いて兄弟出場となった。
大学卒業を機に引退し、出身地のテレビ局の福井放送にアナウンサーとして就職する田中は箱根駅伝9区で10区の小河原陽琉(1年)にタスキをつなぐ際、自ら「トップでタスキリレー!」と実況し、話題になった。現役最後の駅伝に向けて「ふるさと福井県のためにアンカーで順位を上げられるように頑張ります」と意欲的に話した。青学大の原晋監督(57)は「みんな故郷のためにしっかり走るでしょう。田中キャプテンは箱根駅伝の時のように実況しながら走ってほしい。岡山県は面白い。岡山県最高(23年5位)を超えてもらいたい」と期待を込めて話した。
昨年、コロナ禍による中止を挟んで3大会連続で最多の10回目の優勝を飾った長野が今回も優勝候補に挙がる。昨年12月の全国高校駅伝を制した佐久長聖高の1区・浜口大和(3年)、4区・石川浩輝(3年)、5区・佐々木哲(3年)と高校生区間が強力。3区は順大の吉岡大翔(2年)、7区は早大の伊藤大志(4年)と佐久長聖高出身選手が務める。
千葉は、昨年12月の全国高校駅伝1区(10キロ)で日本人最高記録の28分43秒で区間賞を獲得した八千代松陰の鈴木琉胤(るい、3年)を5区、好調の羽生拓矢(27)=トヨタ紡織=を7区に配し、初優勝を狙う。