ロッテからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた佐々木朗希投手(23)が18日、自身のインスタグラムでドジャースとマイナー契約を結んだことを発表した。大谷翔平投手(30)、山本由伸投手(26)と共闘して黄金時代を築き上げることになった。契約金は米メディアによると650万ドル(約10億1400万円)。ロッテへの譲渡金は2億5400万円になる。
佐々木の獲得で、ドジャースが今オフも大補強に成功した。注目度の高さを示すように、米メディアも続々と佐々木のドジャース入りを速報。MLB公式サイトはXで「ドジャースに加入した最新の日本の才能、佐々木朗希」などと、実に6度も速報をポストした。
ド軍は昨オフ、10年総額7億ドル(1014億円=契約当時のレート)でMLB屈指のスター・大谷、12年総額3億2500万ドル(465億円=同)で3年連続沢村賞の山本を獲得し、ワールドシリーズ制覇を達成。そして今オフは5年1億8200万ドル(約273億円)でサイ・ヤング賞2度の左腕・スネルが加入し、近未来のサイ・ヤング賞候補・佐々木まで手に入れた。
ここ2年で補強に2000億円以上を費やし、圧倒的な戦力をそろえたド軍の“ラスボス”感は増すばかり。全国紙USAトゥデーの敏腕記者、B・ナイチンゲール氏は「ドジャースが悪の帝国の地位を揺るぎなくした」と題した記事をウェブサイトに掲載した。長らくヤンキースが“悪役”だったが、世界一は09年が最後。「歴史上最も層の厚いローテーションになるかもしれない。少なくとも、殿堂入りしたG・マダックス、T・グラビン、J・スモルツが活躍したブレーブスの全盛期以来だ」と、現王者の容赦ない補強ぶりを「悪の帝国」と評した。
大谷は投手として開幕には間に合わない見通しだが、「6~7人でローテを組めるので、佐々木を無理せず育成でき、ワールドシリーズまで万全の状態に保つことができる」と層の厚さを分析。「いきなりは無理だが、1、2年後ならサイ・ヤング賞は可能だ」とメジャー投手最高の栄誉を手にする可能性にも触れた。