日本代表の長谷部誠コーチ(41)が18日、W杯で未到達の8強入りへ、現代表に自身の経験を伝えていく考えを明かした。熊本市内で行われたフットボールカンファレンス後に取材に応じ「自分の使命としてある。経験してきている部分を伝えたい」と語った。
昨夏ドイツで現役を引退し、同国1部フランクフルトU―21(21歳以下)のアシスタントコーチで、日本代表コーチも兼任する。日本はW杯で過去4度、8強入りの壁に阻まれ、自身も10年南アフリカ大会、18年ロシア大会で経験した。「強豪(に負けた)かというとそうではない。何で負けたかと自問自答している」。一歩届かなかった差を「ディテール(細部)の積み重ね」と分析。欧州で他国選手から感じた愛国心の強さにも言及した。
指導者としてのキャリアは歩み始めたばかり。「日本サッカーは成長している。指導者として根を張るところをしっかりやらなければ」と表情を引き締めた。(岩原 正幸)