阪神・森下翔太外野手(24)が18日、沖縄・宜野座村で自主トレを公開し、ソフトバンク・山川に“一日弟子入り”したことを明かした。14日に山川が自主トレを行う同県・久米島に赴き“日帰り修行”。これまで接点はなかったが、自主トレ仲間の中日・上林を通じて実現した。「日本を代表する右打者。言葉から学びたかった」と、オフ返上で教えを請うた。
藤川監督から新4番に指名されている3年目。昨季は全16本塁打が中堅から左翼方向。今オフは中堅から右への本塁打増をテーマに挙げる。「両サイドに大きい当たりを打てる」。タカの4番はこれ以上ない教材。打撃練習時にコースを問わず、中堅方向を狙って打つという教えは元々、取り入れる予定だった。「話している内容が僕とすごく似ていた。やっていることは間違いではなかった」。師匠と考えが一致し、自信が確信に変わった。
プロでの4番は昨季の1試合だけだが、昨年11月のプレミア12では全9試合で4番。チームトップの9打点を挙げ、ベストナインに選出された。「4番で打席に立つ以上は、藤川監督と意志疎通をしながらやりたい」。ノルマは球団では05年金本以来の打率3割、30本塁打、100打点。その先に86年のバース以来、球団史上7人目の本塁打王を見据える。「今やっていることができれば、その数字は残せる」。“山川イズム”を礎に、猛虎打線の中心を張る。(直川 響)