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J2札幌2・16開幕戦布陣見えた 栃木SCとの練習試合トップ下に青木亮太、3バック中央に大崎玲央

スポーツ報知 2025年1月19日 6時0分

 ◆サッカー ▽練習試合 札幌1(1―0、0―1、0―0、0―0)1SC栃木(18日、沖縄・金武町陸上競技場)=30分×4

 沖縄キャンプ中のJ2北海道コンサドーレ札幌は18日、対外試合2戦目となるJ3栃木SCとの練習試合(30分×4)は引き分け。岩政大樹監督(42)は連動した守備から得点したMF青木亮太(28)のゴールを含め、1本目の戦いに及第点を与えた。キャンプ開始から10日間、紅白戦でもメンバーを固定しなかったが、この日は「主力」と呼んだ「10数人」を軸に先発起用。2月16日の開幕・大分戦へどのような布陣で臨むか。キャンプ初日から取材する砂田秀人記者が現状を「見た」。

  開幕を意識した布陣で臨んだのは、明らかだった。17日までの試合は1本目のメンバーに練習生を入れるなど公言通りに「横一線」の起用をしていたが、対外試合2戦目の栃木SC戦では、主軸候補の面々が先発ピッチに立った。岩政監督は「バラバラにメンバーを組んでいて、チームづくりが間に合わないようなことはないようにしないといけない。その辺のバランスを見ながら考えた」と意図を話したように、札幌の定位置争いは新たな局面を迎えた。

 計120分を戦い、得点は1本目の23分、MF荒野拓馬(31)が敵陣でボールを奪い、右45度の位置にいた青木が決めた1点のみ。しかし青木は「前の選手が出て行った時に後ろが付いてきて、連動が見えた得点。そこは良かったんじゃないか」と全員がつながりを持ってプレーする、目指す形が結果となったことには納得の表情を見せた。

 ピンチもほぼなく、指揮官が「1本目のメンバーは、もう伝えたことを理解してやれている。主力は放っておいてもどんどん良くなるでしょう」と笑顔で評価したように、この日のスタメンが軸となっていく様相だ。ここまで3バック中央は大崎玲央(33)、トップ下は青木が固定されている。その他の位置は複数箇所で起用される者もいるなど流動的だが、「10数人はすでに理解できている」と現時点で自身のスタイルを把握し、体現できると判断している選手が、争いをリードしているのは間違いない。

 ただキャンプは11日目を終えたばかり。より強固な集団をつくるため、岩政監督は「設計」を進めていく。「この10数人を20人、30人にしていくのが僕の仕事。そうなればもっと競争が活性化されるし、チーム力も上がっていく」。現時点での構想は描かれているが、固執し過ぎず、新たに存在感を示す人材を発掘すべく、イズムをたたき込み、個々の体現性を見極めていく。

 この日のメンバーは以下の通り。※は練習生。

 1本目 GK菅野、DF高尾、大崎、中村、MF白井、荒野、高嶺、朴、青木、FWバカヨコ、木戸

 2本目 GK児玉、DF高尾、大崎、中村、MF近藤、馬場、木戸、朴、田中克、FW中島、長谷川

 3本目 GK高木、DF西野、家泉、岡田、MF原、馬場、田中克、田中宏、カン、FWサフォ(出間)、中島(金)

 4本目 GK中野、DF西野、家泉、岡田、MF※安部、宮沢、※永井、田中宏、カン、FW※佐藤、出間

 ◆J2札幌◇合流 タイ代表での活動後、オフに入っていたMFスパチョーク(26)が17日午後にチームに合流。18日は沖縄・金武町で別メニュー調整した。

 ◇負傷 FWキングロード・サフォ(23)が、18日の栃木SCとの練習試合中に左膝を負傷し、途中で退いた。患部の状態を見て、19日以降に病院に行くかを判断する。

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