ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指し、ドジャースとの契約合意を自ら発表した佐々木朗希投手が、1次面談した各球団に課した「宿題」の内容が明かされた。18日(日本時間19日)、米スポーツ専門局ESPNのアルデン・ゴンザレス記者が「少なくとも8チームとみられる獲得希望球団に宿題を出した。(内容は)日本での昨シーズン、彼の球速が落ちた理由を突き止め、二度と同じことが起こらないようにするための計画をまとめることだ」と伝えた。
同記者は「この23歳の天才について多くを物語っていた。彼は自信に満ちているが、自己認識もしっかりしている。彼は長期的な考え方をする。そして、もっと上手くなれると自覚している」と指摘。さらに岩手・大船渡高時代から佐々木を追い掛けてきた球団幹部は「メジャーリーグのフロントに、そのような質問ができるほど、積極的な23歳の若者はそう多くない」と脱帽したといい、コメントを紹介した。
代理人を務めるジョエル・ウルフ氏によれば、獲得に動いた球団は「20球団」だといい、異例の争奪戦となった。佐々木が選んだ複数球団と8日間に渡って面談し、1次面談は各球団の「公平性」を優先するために「1球団2時間まで」、「面談に選手を同席させないこと」、「ロサンゼルスの(代理人)事務所で行うこと」などの条件がつけられた。さらに朗希が各球団に「宿題」を課したといい、ウルフ氏は「『投手育成プログラムについて詳細に聞かせて欲しい』、ということだった」と話していた。
昨年12月中に本命とされているドジャース、パドレスだけでなく、ヤンキース、メッツ、ジャイアンツ、レンジャーズ、カブスなどと面談をしたとされ、年明けにはブルージェイズの面談も判明。今月13日(日本時間14日)には最終候補としてドジャース、パドレス、ブルージェイズの3球団に候補が絞られたことが、米メディアで報じられていた。