◆テニス ▽全豪オープン 第8日(19日、オーストラリア・メルボルン)
【メルボルン19日=吉松忠弘】20日に開幕する車いすテニスの部で、パリ・パラリンピック2冠で、世界ランキング2位の上地結衣(三井住友銀行)が大会事前会見に参加。パラ直後は、「まだ続けるか分からない。次の4年間はタフな4年」と現役続行を迷っていたが、再び前を向いたことを明かした。。
意外とすんなりと続ける決断をしたようだ。「パラの後、大会に出たのも(続ける意味で)そうでしたし、ここオーストラリアに来ない選択肢もなかった」。そこには、パラの後に出た木下グループ・ジャパンオープンも大きく影響したようだ。「日本で見たいと言ってくれるお客さんがいるなら、まだプレーしたい」。
もともと探究心の塊のような選手だ。勝ち負けも大事だが、「これができたのなら、これもできるんじゃないか。何が自分にできるのか。まだ自分の可能性にも挑戦したい」気持ちが、まだ大きい。
ただ、4年後のロサンゼルス・パラを明確に「目標ですとは宣言しにくい」。それはぜいたくな悩みだが「単複両方で、一度に金メダルを取ってしまったこと」で、目標設定が難しくなったという。それでも、「ウィンブルドンのシングルスに勝ちたい。また世界1位になりたいという気持ちは強い」。まずは1年ずつ、しっかり目標を決め、プレーを続ける。