日本卓球協会は19日、都内で会見し、2028年ロサンゼルス五輪に向けた男子日本代表の新監督に、岸川聖也氏が就任すると発表した。任期は4月1日付で就任し、29年3月まで。前任の田勢邦史氏は退任する。
岸川氏は「パリ五輪でメダルを逃しているので『メダル獲得』がテーマしかない。五輪前までに選手個々の世界ランクを上げて、シングルスのランキングを上げていいシードを取るのが大事。早めに世界ランキングを上げて、実力をつけたい。(選手時代に)ナショナルチームでいろんな経験をさせてもらったので、監督として恩返しをしたい」と決意を語った。
岸川氏は選手時代に08年北京、12年ロンドン五輪に出場。ドイツ・ブンデスリーガでのプレー経験もあり、盟友の水谷隼氏らとともにしのぎを削ってきた。22年にTリーグ男子のT.T彩たまの監督を歴任し、現在はナショナルチームのコーチを務めている。
男子代表は昨夏のパリ五輪団体で3大会連続の表彰台を逃し、4位。シングルスはエースの張本智和(智和企画)が8強入りしている。28年ロサンゼルス五輪では、21年東京五輪銅メダル以来の団体での表彰台、シングルスでも16年リオデジャネイロ五輪の水谷氏以来のメダルを目指す。