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藤井聡太七冠が気鋭・服部慎一郎六段に完敗で朝日杯2回戦敗退…「実力不足だったかなと感じています」

スポーツ報知 2025年1月19日 16時28分

 将棋・藤井聡太七冠=竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖=が19日、名古屋市「ポートメッセなごや」で午後2時から指された第18回朝日杯将棋オープン戦2回戦で、先手の服部慎一郎六段に119手で負け、トーナメントを敗退した。

 藤井はこの日午前、同所での1回戦で阿久津主税八段に勝利。同時並行で強豪・丸山忠久九段を破り今期32勝4敗、勝率を約8割8分9厘に上げたプロ4年目の服部と公式戦では初めて激突した。

 56手目の考慮中に1分将棋(持ち時間各40分)へ。その時点で服部はまだ31分を余していた。時間だけでなく形勢でも苦闘。服部の王手3連発に、一時は自玉を天王山(5五)まで上げざるを得なくなった。

 服部も93手目で秒読みとなり、藤井は自玉を自陣に下げながら抵抗したが、逆転の目はなかった。

 藤井は2018年(17年度)の初出場以来、優勝4度、準優勝1度。今シリーズでは2年ぶり5度目のVを狙っていたが、22年(21年度=菅井竜也八段優勝)と同じ8強止まりとなった。終局後は「序盤が認識不足で、全体として厳しい展開。うまくバランスが取れなかった。崩れてしまって残念」と敗者の弁。「実力不足だったかなと感じています」とまで話した。

 一方、服部は33勝4敗とし、勝率を約8割9分2厘まで上げた。歴代最高の年間勝率は、1967年度に中原誠十六世名人が記録した8割5分4厘5毛。「連勝できるとは思わず、自分でも驚いている。2局とも自分らしく粘り強く指せた」と声を弾ませた。

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