巨人のドラフト4位・石田充冴(じゅうざ)投手(18)=北星学園大付=が19日、ドジャースと契約合意した前ロッテ・佐々木朗希投手(23)を目標に「化」けることを誓った。Gタウンで新人合同自主トレに参加。朗希と身長が同じ192センチの右腕は「中高で目指していた投手が佐々木朗希さん。打者を圧倒し、いつでも三振が取れる。目標、憧れです」と目を輝かせた。
令和の怪物ばりに左足を高く上げ、ダイナミックに腕を振った。グラブの内側に「化」と刻む大型ルーキーは「自分にも、周りからも『化けたな』と(思われる)、圧倒できる投手になりたい」と将来像を描いた。現在の体重87キロも、85キロでプロ入りした先輩とほぼ同じ。「直球とフォークで三振が取れる」と、セールスポイントまで一緒だ。
憧れ始めたのは中学時代。「こんな投手、今まで見たことがない」と衝撃を受けた。全身を大きく使って打者をねじ伏せる姿に魅了され、登板前は毎回、朗希の動画を見てイメージするように。180度の開脚ができると知れば、自身も猛特訓し90度しか開かなかった脚を「今は(前に)頭がつく。160度ぐらい?」。直球の最速も高3夏に149キロに達し「左足は高く上げたほうが位置エネルギーを使える。見よう見まねでやっているわけではない」と自信を持って口にした。
日本での大活躍を前提に、将来的なメジャー志向もある石田充。「球速はいずれ出てくるはず。朗希投手にいつか追いつけるように、大事なとこを飛ばさないで土台作りからやりたい」。数年後の大化けを夢見て走り出した。(堀内 啓太)
◆石田 充冴(いしだ・じゅうざ)2006年7月21日、北海道・旭川市生まれ。18歳。旭川啓明小1年時に啓明ライオンズで野球を始め、旭川緑が丘中では旭川北稜シニアでプレー。U15北海道選抜に選出。北星学園大付では1年秋からベンチ入りしたが甲子園出場経験はなし。持ち球は直球、フォーク、スライダー、カーブ、チェンジアップ。名前の由来は人気漫画「北斗の拳」に登場する「雲のジュウザ」。192センチ、87キロ。右投右打。