育英大レスリング部は19日、群馬・高崎市の同大キャンパスにある練習場で、女子の米国代表との合同練習を公開した。パリ五輪で金メダルに輝いた62キロ級の元木咲良、57キロ級の桜井つぐみ(ともに育英大助手)に加え、53キロ級五輪女王で、57キロ級での2連覇を目指す藤波朱理(日体大)らも参加。母国開催となる2028年ロサンゼルス五輪の出場を目指す米国の有力選手とスパーリングなどを行った。
合宿は約3か月前、育英大に打診があり実現し、26日までの予定。育英大の柳川美麿監督は「海外勢の力の強さを感じたりとか、そういった対策も1つ意味がありますが、日本全国からもトップ選手が来てくれています。米国が来てくれたことを機に(さらに)うまく強化できるのかなと思っています」と語った。日本勢はパワー対策、米国勢は世界トップクラスの日本の技術を学ぶ利点があり、今後は日米を互いに行き来するなど交流を図る可能性もあるという。
元木は「こんなに外国の選手と練習することは今までなかった。私は米国のレスリングが大好きで研究するのですが、いい部分は参考にしたい。外国の選手は技術が大雑把なように見られるんですが、実は全くそんなことはないんです。技術レベルが高い。いい練習になっています」と充実の表情。春から群馬大大学院で栄養学などを研究することも明かし、「いろいろなことに貪欲にチャレンジしていきたいと思っています」と話した。
桜井も「すごく貴重な時間だなと思いますし、お互い、いろいろなことを吸収していければいいなと思います」と述べた。なお今後の試合は未定という。