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西武の守護神「170キロ」狙ってセーブのシーサーになる!「回ってきたところを全部抑える」

スポーツ報知 2025年1月20日 5時50分

 西武・平良海馬投手(25)が19日、夢の170キロとセーブ王獲得で“西武のシーサー”になると誓った。

 リラックスした表情が確固たる自信を物語っていた。右腕は出身地である沖縄・石垣島で自主トレを公開。最高気温が20度を超える暖かい気候の中で筋力トレーニングなどで汗を流した。

 かねて「目指している場所」と、メジャー志向を公言するなど、高い向上心が原動力だ。自身の最速は20年に計測した160キロ。NPB日本人最速はドジャースへの入団が決まった佐々木(前ロッテ)と大谷(当時日本ハム)がたたき出した165キロで、世界最速は現Rソックスのチャプマンの170・3キロだ。目指す球速を聞かれ「170キロで。目標の数字を言っちゃうとその手前で終わっちゃうので。170くらいにしておきます」と、さらに上なのかにおわせながらニヤリだ。

 目標への一歩として、93キロから体重を微増させた。「体を重くした中で速い動きができればパワーはついてくる。ジャンプとか横方向の動きを出せるように」。あえて高い目標を口にすることで自身を追い込んでいく。

 今季、当初先発を希望したが、西口監督の意向もあり、抑えに専念することが決まった。21年に20セーブを挙げ、22年には最優秀中継ぎ投手に輝いた実績の持ち主で、指揮官も「ここっていう時に三振を取れる」と絶大な信頼を置く。右腕は「回ってきたところを全部抑えればセーブ王に近づける。しっかり抑えて、結果で(タイトルが)ついてくれればいい」。沖縄で「獅子」の意味を持ち守り神としてあがめられるシーサーのように、平良が所沢の獅子軍の守護神として君臨する。(大中 彩未)

 〇…西武・平良が初めて“平良組”を結成した。沖縄・石垣島で、1、2年目の若手を中心とした投手4人を誘って自主トレ。「菊池雄星さんが日本最後の年に(自主トレに)誘ってもらって。一流の選手に触れて自分の意識も変わってきたので、今度は僕がみんなにやってあげられたら」と一肌脱ぎ、志を伝えている。

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