タレントのタモリ(79)がMCを務めるテレビ朝日系特別番組「タモリステーション」(25日・後8時54分)が、「闇バイト強盗」の実態を解明する。
現在、深刻な社会問題となっている闇バイト。なぜ凶悪化するのか、なぜ若者が手を染めるのか。実際の事件をひもときながら、番組ならではの徹底検証を行う。スタジオゲストは女優・木村佳乃(48)。ほかにも、オレオレ詐欺など犯罪グループの内実をリアルに描き、映画化もされた小説『勁草』を執筆した直木賞作家・黒川博行氏(75)、元埼玉県警捜査1課刑事で防犯アドバイザーの佐々木成三氏(48)らが出演し、解説する。
今回、接見に応じたのは2023年1月、東京・狛江市で起きた闇バイト強盗殺人事件の実行犯・永田陸人被告。ギャンブルで作った借金返済のため闇バイトに応募したという永田被告は「死ぬほど後悔している」と語る一方、「闇バイト強盗はなくならない」とも断言した。発言からは、見知らぬ素人同士が集まったからこそ凶暴性がエスカレートしていく心理が浮き彫りとなっていく。
番組では、SNSを入り口に闇バイトに引きずり込む「闇のリクルーター」に直撃取材したVTRも検証する。「応募してくるのは人生どうでもよくなった奴」と悪びれもせず話すリクルーター。実行役を“捨て駒”として扱う首謀者による、若者をだまし逃げられなくさせる手段に迫る。また、どのような人物・家が闇バイト強盗から狙われるのか。万が一、自宅に侵入された際はどうすればいいのか。被害から身を守るための最新対策を紹介していく。
収録を終えたタモリは、「こんなにも複雑な構造になっていたとは驚きました。心底、恐ろしい世の中になったと感じます」と卑劣な手口に震撼(しんかん)。「どんな役でも闇バイトに加担した時点でれっきとした犯罪。人生は台無しになってしまう。若い世代には声を大にして伝えたいですね」と警鐘を鳴らした。