ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が19日、ロッテからポスティングシステムを利用してドジャースとマイナー契約を結んだ佐々木朗希投手の挑戦をたたえた。
かねて来季のメジャー挑戦を明言している村上にとって、23年WBCでともに世界一になった2学年下の怪物の決断は他人事ではなかった。「あの若さでアメリカに渡って一人で戦う選手に対して僕はすごくリスペクトを持っています。すごい決断だなと思いますし、本当に一選手としてすごいなと。若い野球選手が日本を出て、海外で活躍することは僕たちもすごく刺激を受けます。もちろん僕も頑張りますけど、彼にも頑張ってほしい」と熱っぽく語った。
次は、村上の番だ。この日、宮崎・日向市で長岡、宮本、丸山和と行った自主トレでは軽快な動きを見せた。昨年12月4日に神奈川県内の病院で右肘関節鏡視下クリーニング手術を受けたが順調に回復。牛骨で表面加工した新バットも既に試しており、フリー打撃では力強い打球を飛ばした。
日本ラストイヤーへ「個人的な数字は全くない。今の自分がいるのもこのチームのおかげ。最終的に恩返しができるシーズンになれば。僕自身も最後という強い思いを持って戦う。優勝できるように活躍するだけだと思っています」と具体的は目標は口にしなかったが22年以来、2度目の3冠王に輝けばおのずと優勝に近づく。佐々木からも刺激を受けてヤクルト8年目に有終の美を飾り、胸を張って海を渡る。(阿見 俊輔)
〇…6年目の長岡は打撃では打球速度のアップ、守備では守備率10割を目標に掲げた。「平均的な打球速度を上げたい。そのためには体の安定性が大事。守りでは取れるアウトは全部取りたい。守備率10割はショートで達成した選手はいない。追い求めていきたい」と自主トレでもハードな練習で追い込んでいる。昨季、163安打で最多安打とベストナインに輝いたが油断はない。