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【高校サッカー】磐田東が2年ぶり4強…延長戦、MF袴田琉聖の決勝ヘッドで清水桜が丘に逆転勝ち…静岡県高校新人戦

スポーツ報知 2025年1月20日 6時6分

◇サッカー◆静岡県高校新人戦 ▽準々決勝 磐田東3-2清水桜が丘※延長戦(19日・藤枝総合陸上競技場)

 準々決勝が行われ、4強が決まった。磐田東は清水桜が丘に3―2で逆転勝ち。後半10分に退場者が出て10人となりながらも2点差を追いつき、延長前半2分にMF袴田琉聖(2年)の決勝ヘッドで、2年ぶりのベスト4進出を決めた。浜名との準決勝は25日に愛鷹多目的競技場で行われる。

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 磐田東が奇跡を起こした。延長前半2分、MF加藤侍大(じお、2年)のFKに途中出場の袴田が頭から飛び込み、ゴール左隅に流し込んだ。「(DFを)ブロックして仲間に決めてもらおうと思ったら、目の前に来た。うれしかった」。試合を引っ繰り返し、歓喜の仲間と抱き合った。

 その後は清水桜が丘に隙を与えなかった。集中して1点を守り抜き、2年ぶりの4強進出を決めた。両手を突き上げて喜ぶイレブンの姿に、山田智章監督(60)も「100%負けるパターンでした。ミラクルです」と声を弾ませた。

 前線から激しくプレスをかけて試合を進めたが前半37分に先制を許した。後半開始1分、PKを得たが、相手GKに阻まれる嫌な流れ。同10分には、DFが相手FWを倒して決定機を阻止したことで一発退場。10人になり、その7分後には2点目を奪われた。

 数的不利の状況でも諦めなかった。攻撃の中心を務める加藤は「点を取ることしか考えてなかった」。GK三浦健心(2年)が必死のセーブを再三見せて、決定的な3点目を阻むと、同31分にミドルシュートを決めて1点差に迫った。

 36分には袴田のクロスにMF寺田礎生(1年)が左足を合わせてネットを揺らした。「DF陣がずっと守ってくれていたので、なんとか延長に持ち込みたかった」と笑った。10人になっても、全員が勝利だけを信じて走り続けて、延長の決勝ゴールにつなげた。

 この勢いで次の浜名にも勝つ。「同じ西部勢には負けたくない」と加藤。強い気持ちと運動量で頂点へ突き進む。(里見 祐司)

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