◇サッカー◆静岡県高校新人戦 ▽準々決勝 浜名2-1飛龍 ※延長戦(19日・富士)
準々決勝が行われ、4強が決まった。浜名も延長戦の末に飛龍を倒し3年連続で準決勝へ駒を進めた。磐田東との準決勝は25日に愛鷹多目的競技場で行われる。
まさに、ドンピシャだった。延長前半2分だ。浜名MF小栗漣斗(2年)が、左CKからヘッドで決勝ゴールを突き刺した。「ニアは狙っていた。(鈴木)士道がいいところに出してくれた」。179センチの背番号7が、パスを供給したチームメートに感謝した。
チームが目指すサッカーを貫いた。相手のプレッシャーをかわし、最後方からつなぐことに徹した。「パスコースを10個ぐらいつくれるような距離感」(小栗)をテーマに、コンパクトなサッカーを展開。後半15分に先取点を奪われたが、同34分に追いつくと、延長での逆転勝ちにつなげた。
新チームでは、日替わり主将制を敷いている。学年に関係なく順番に務め、新人戦も全4試合で違う選手がキャプテンマークを巻いている。内藤康貴監督(45)は「新人戦は色々と経験させたい。全員がキャプテンシーを持ってやってほしいから」と、狙いを説明。小学生以来のゲームキャプテンを任された小栗は「みんなが責任の重さを感じると思う」と、胸を張った。
2年ぶりVまであと2つだ。指揮官は「経験を積むためにも、あと2試合は戦いたい」と、先を見据える。プリンスから1年で降格して、県リーグに参戦する今季。新たなチームをつくり上げて出直しを図る。
(塩沢 武士)