プロ注目186センチ右腕の日大三島・小川秋月投手(2年)がこのほど「しずおか報知」の取材に応じ、「U―18日本代表に選ばれたい」と今年の目標を掲げた。夏の甲子園後にメンバーが選出されるU―18W杯は9月5日から沖縄で開催される。前回23年大会では悲願の初優勝。進路は未定という大器だが、世界連覇に貢献すれば、プロへの道も広がっていくことになる。
日の丸を背負うために目指すライバルは、はっきりしている。昨秋、2年生歴代最速158キロをマークした健大高崎(群馬)の右腕・石垣元気投手だ。昨秋に練習試合で1打席対戦したが、内角直球で見逃し三振。「手も足も出なかった」と悔しがった。ともに世代別の代表歴はない。「超えていかないといけない存在だし、一緒にプレーしたい」と刺激にしている。
昨秋大会後にウェートトレから見直し、下半身の筋肉をうまく使えていなかった点を改善した。冬場でも最速144キロに近い球速を連発し、手応えを感じている。「一番近い目標は150キロ超え。球速だけじゃないので打者の手元で伸びる球を追い求めたいです」。また、緩急をつけながら長いイニングを投げられるようにスローカーブも習得した。実りの秋にするため、しっかりと土台づくりに励んでいる。(伊藤 明日香)
◆小川 秋月(おがわ・あつき)2007年8月27日、千葉・白井市生まれ。17歳。地元の大山口中3年時に東都京葉ボーイズでジャイアンツ杯準優勝。186センチ、79キロ。右投左打。家族は両親、兄、姉。血液型はAB。