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炎鵬が三段目で勝ち越し 来場所は幕下復帰が確実「去年のことを考えると想像もできない」

スポーツ報知 2025年1月20日 14時8分

◆大相撲初場所9日目(20日、東京・両国国技館)

 東三段目4枚目・炎鵬(伊勢ケ浜)が東同7枚目・大野城(高田川)を肩透かしで破り4勝1敗。勝ち越しを決めて来場所の幕下復帰を確実にした。

 低く当たって大野城を組み止めると一瞬の肩透かしで勝負を決めた。一番相撲で黒星を喫して立ち合いの大切さを再確認したという。「初日の黒星があっての勝ち越しだと思います。まだ理想の立ち合いではないです。思ったより動けないとか自分の体が(相手に)当たる瞬間までわかった上での立ち合いが理想です」と振り返った。

 これで来場所の幕下復帰が確実。「去年のことを考えると想像もできないです」。2年前に持病の首痛が悪化。せき髄損傷で入院した時は2週間、ベットで寝たきり状態だった。握力は10キロ程度まで落ち、医師からは相撲を断念するよう告げられた。

 それでも諦めなかった。「相撲が生きがい」が信条。複数の病院を訪ねる中で回復の兆候が見られ、ラグビー元日本代表の堀江翔太氏をW杯4大会連続出場に導いた佐藤義人トレーナーとの出会いもあって、首に負担のかからない体を使い方などを学んで復活の階段を上がり始めた。

 「一つ超えられたかなという喜びは感じます」という言葉には実感がこもっていた。

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