ドジャースの大型補強が止まらない。パドレスからFAとなっていたT・スコット投手(30)を4年7200万ドル(約111億8500万円)で獲得したと複数の米メディアが19日(日本時間20日)、報じた。契約金が2000万ドル(31億1800万円)で、2100万ドル(32億7400万円)を後払いに設定したという。
米専門サイト「トレードルーマーズ」によれば、スコットの年平均1800万ドル(28億700万円)は、リリーフ投手のFA契約では、エドウィン・ディアス、ジョシュ・ヘイダーに次いで史上3番目に高い金額だという。
2日前に、ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた佐々木朗希投手が、ドジャースとの契約合意を発表したばかり。それでも、昨季世界一となった常勝軍団の補強は、まだ終わっていなかった。今オフは、サイ・ヤング賞2度のB・スネル投手、通算167本塁打のM・コンフォート外野手、KBO(韓国プロ野球)キウムからポスティングシステムでのメジャー移籍を目指していた金慧成(キム・ヘソン)内野手も補強。また、トライネン投手、テオスカー・ヘルナンデス外野手とは再契約を結ぶなど、大型補強を次々に成功させている。
同サイトによれば、スコットの獲得で、ドジャースの25年の推定総年俸は、すでに球団新記録だった昨季を上回る約3億6900万ドル(約575憶3100万円)に達し、ぜいたく税対象の推定年俸総額は約3億7100万ドル(約578億5200万円)。今年度分ではMLB30球団で最初に年俸総額が3億ドルを突破し、ぜいたく税対象の推定年俸総額では、ドジャースの他にフィリーズとヤンキースの計3球団が到達しているという。
投手陣では、若手有望株・佐々木が加入し、グラスノー、山本、大谷らとメジャー屈指の先発ローテを形成する見込み。左の救援陣にはベシア、バンダらがいるが、戦力的にはやや薄い部門で、スコットの加入は頼もしい。同サイトは「さらなる補強も否定できないが、選手層に不安要素がなく、カーショウとの待望の再契約以外は、スプリング・トレーニング前の最後の数週間、大きな動きがなくても驚かない」と指摘。リリーフまで盤石の体制が整いつつあり、98~00年のヤンキース以来となるワールドシリーズ連覇が見えてきた。