◆プロボクシング フェニックスバトル128▽WBA世界女子ミニマム級(47・6キロ以下)王座決定戦10回戦 黒木優子―ソ・リョギョン▽WBOアジアパシフィック女子アトム級(46・2キロ以下)タイトルマッチ8回戦 王者・鵜川菜央―宗利佳歩▽東洋太平洋女子アトム級タイトルマッチ8回戦 王者・狩野ほのか(TEAM 10COUNT)―吉田里穂▽日本女子バンタム級(53・5キロ以下)王座決定戦6回戦 山下奈々―古川のどか▽日本女子ミニマム級王座決定戦6回戦 前原香那枝―漣バル(21日、東京・後楽園ホール)
女子5大タイトルマッチの前日計量が20日、東京・文京区の東京ドームシティ内で行われ、WBOアジアパシフィック女子アトム級(46・2キロ以下)王者・鵜川菜央(三迫)は、リミットから200グラム軽い46・0キロで一発クリアした。挑戦者の日本同級4位・宗利佳歩(RST)も46・0キロでパスした。
計量後、取材に応じた鵜川は「自分を信じてやるしかない」と初防衛に向けて気合を入れた。挑戦者については「体も気持ちも強い選手。序盤は押される展開になるかもしれないが、自分を信じてやってきたことを出せれば中盤以降、流れをつかめる」と青写真を描く。男子の世界2階級制覇王者・寺地拳四朗(BMB)ら名王者らを指導してきた加藤健太チーフトレーナーのもと、昨年6月にプロ5連勝でWBOアジアパシフィック王座を獲得して以降はさらなるパワーアップを図ってきたという。
高校までバレーボールに打ち込んできたという鵜川は現在、日本バレーボール協会で全日本チームをサポートする部署に勤務している。試合に向けては休暇を取って練習に打ち込んできたが、試合当日には同協会の川合俊一会長も応援に駆けつけてくれる予定だという。「励みになります」と、同じ兵庫・姫路市出身の宗利を退けてベルトを守る意欲を示した。
興行のメインイベントは、元WBA、WBC、WBO世界女子アトム級(46・2キロ以下)王者でWBAミニマム級1位・黒木優子(真正)が東洋太平洋ミニマム級4位ソ・ヨギョン(韓国)とWBA世界女子ミニマム級王座決定戦10回戦を行う。さらに東洋太平洋アトム級タイトルマッチ8回戦で王者・狩野ほのか(TEAM 10COUNT)が同級14位・吉田里穂(真正)の挑戦を受けるほか、日本バンタム級(53・5キロ以下)
の山下奈々(RE:BOOT)―古川のどか(北島)、日本ミニマム級の前原香那枝(三迫)―漣バル(ワールドスポーツ)の王座決定戦が行われる。なお、予定していた女子日本アトム級決定戦6回戦の渡辺恵(TEAM 10COUNT)―モンブランみき(一力)戦は中止となった。
戦績は29歳の鵜川が5戦全勝、28歳の宗利が4勝(2KO)1敗、33歳の黒木が23勝(10KO)8敗2分け、33歳のソが7勝(2KO)3分け、30歳の狩野が8勝(2KO)1敗2分け、22歳の吉田が5勝(1KO)1敗1分け、26歳の山下が5勝(3KO)2敗、22歳の古川が4勝1分け、35歳の前原が4勝2敗2分け、21歳の漣が4勝(1KO)1分け。