全国高校フィギュアスケート選手権は10日、KOSE新横浜スケートセンターで女子ショートプログラム(SP)が行われ、昨年12月の全日本選手権2位の島田麻央(愛知・中京大中京高)が、71・82点。年末年始に長めのオフを取り、状態を戻している段階でありつつ首位発進し「本調子ではないけど、まずはショートは耐えることができた」と一つうなずいた。
冒頭からダブルアクセル(2回転半ジャンプ)、3回転フリップ、3回転ルッツ―トウループの連続ジャンプを着氷。6日間の休養を挟み、今月3日から再始動し、状態は6割程度としながら演技をまとめた。インターハイデビューとなり「個人戦でもあり団体戦でもある。みんなで高め合うことを楽しんで、中京高校が優勝できるように頑張りたい」と語った。
様々なスポーツ観戦が好きという島田は、2日は箱根駅伝を平塚中継所(4区)で観戦。2年連続8度目の総合優勝を飾った青学大を推しており「最初はだめかなと思っていたのに、逆転していって(5区)山上りの時に計算して、最初は速く入らずにそこから抜かしていたのがすごいな、と」と熱く語った。青学大・原晋監督の姿にも感銘を受けているという。島田は「厳しいかもしれないけど、選手の少しの変化とかに気がついているのがすごいと思う。たくさん優勝していて、自分も勝つことが大変になってきているので少し、同じ気持ちなのかな、と思ったりもして」と、名将から刺激をもらっている。
名前の由来となった浅田真央さんの“後輩”として、高校のジャージーに袖を通した島田。「浅田真央さんの演技をたくさんみてここまで滑ってきていたので、とてもうれしい。素晴らしい選手がこのジャケットを着て世界に羽ばたいていったと思うので、とてもうれしい」と笑顔。新たな1年をスタートさせ「いろんなことを少しずつ成長させて、今年も笑顔を忘れずに頑張りたい」と決意を語った。女子フリーは、22日に行われる。