巨人の阿部慎之助監督(45)が20日、都内のホテルで行われた12球団監督会議に出席。クライマックスシリーズ(CS)の日程について意見するなど、球界発展、NPBの魅力アップへ活発に議論を交わした。
「CSの日程について提案させてもらった。優勝したチームはなんかポカーンと空いちゃうし」。昨年はリーグ優勝。レギュラーシーズン最終戦からCS最終S初戦までの中13日、宮崎フェニックスリーグ出場で実戦感覚を養って工夫した。優勝による1勝のアドバンテージがあったが、CS第1Sを突破して勢いに乗るDeNAに最終第6戦で敗戦。言い訳にするつもりはないが、調整の難しさがあったのは事実だった。
「宮崎に行かせたけど、それも選手のけがのリスクも上がる。いろいろな課題はあるんじゃないかと」
昨年はDeNAがCS第1Sを2連勝で突破し、最終S初戦まで2日間空きがあった。「(最終S)初戦を(第1S最終戦から)連戦にしちゃえばいい。雨もあるから現実的には厳しいと思うけど。それがアドバンテージじゃないかなと思って」。間隔を詰めることで第1S突破チームは優勝チームに比べて先発ローテのやりくりが難しくなる。
その他には、現在は当該審判が行うリクエストの映像検証について、より公平性を高めるため「第三者を入れた方がいいのでは」とも意見した。「この監督会議が終わるとあっという間にキャンプインするので始まるなと感じる」。就任2年目の球春到来へ決意を新たにした。(片岡 優帆)